心はやさしく 言葉は美しく

暮らしの中からやさしさと美しさをみつけてゆきます

指  わたしの指は私自身です

詩人の間中ケイ子さんからお手紙を頂きました 指 手の指をそろえると 私の指は不器用に整列する 少しはなれて親指も 同じ姿勢でならぶ ふしの形もしわの寄り方も ふくらみも似ていて それでも一本一本は ちがう個性でならんでいる ゆがんだり曲がったり 素直…

親友きいちゃんのこと

きいちゃんと知り合ったのは45年前でその頃の彼女は忙しさがピークに向かっていた。両親がビルを建て一階にスーパーマ―ケットを営業しきいちゃんは中心になって働いていた。数年後、両親は次々と亡くなり妹弟自分の三人姉弟だけになった。きいちゃんは両親の…

寒い暗い淋しい…冬の夜は辛く悲しく

陽が落ちると気温はいっきに下がりそれだけで淋しくなりませんか… 人間は明るくて暖かい場所が好きです さらにキラキラ光るものが好きですね✨ クリスマスのイルミネーションが心を暖めてくれます。帰りが遅い家族を心配する気持ちも夏より冬の方が強く感じま…

つくし堂書店…本屋の店じまい

ちいさな本屋が店じまいした 住宅街の中に ひっそりと開いていた本屋だった カラカラと鳴る木戸と 交代で店番をする 2人のおばあさんが好きで通っていた 注文のメモを読んだ後に 眼鏡の中の澄んだ目で私を見て かしこまりました 承ります と言う声が綺麗だ…

土筆堂書店…小さな本屋さん

つくし堂書店 駅から急な坂道を 登りきったところのちいさな本屋 格子戸にガラスが入った 昔のままの 木造の店構え 店員は二人のおばあさん 交代で店番をする姉と妹 かっぽう着のお姉さん サロンエプロンのが妹さん ちっともじっとしていないこの二人 それぞ…

冬が近づくと地球に抱かれて命は眠る 

街が景色を変えてゆく 秋はバーミアンレッドからセピアへ…… 蜂蜜のような落ち葉の匂い 甘く香ばしい風が流れる そろそろ 生き物たちは冬をこす準備を始めますね 大方は土の中で眠ります 命の匂い 冬枯れの植木鉢に水をやると たちまち土は 命の匂いを立ちの…

…秋ですね ずっと待っていたような気がします

www.youtube.com 赤とんぼがきた 作詩 中由紀子 作曲 氏家晋也 ベランダの手すりに 赤とんぼ ぼくの 目の前 ほそい足で しっかり立っている 空から飛んできた 赤とんぼ まっかな しっぽ ピンとさせて とんでゆくところ さがしてる ベランダの手すりに 赤とん…

今朝……やってきた  

今朝 今朝 ガラス戸を開けたら 西風のにおいがした 夏の間 ベランダの戸は閉じられて 朝夕にもらう汲み置きの水で 日々をつないでいた鉢植えたち 乾いた花がらをつけたままのハーブや 皺をうかべてしぼんだサボテン 時おり猫がまぶしそうな目で ガラス戸越し…

風が季節を連れてくる

夏の終わりが見えますか? 私は街中(まちなか)に住んでいますが それでも立秋が過ぎれば 秋の気配がビルをかすめる風や 午後の陽射しの傾きに 夏とは違う何かが見えます ことに やんちゃな夏の台風が去った跡…… 台風 とてもいそいで とてもあわてて 風がや…

暮らしの中には美しいことがたくさんあって…でも大方は一人でその時をやり過ごしてしまう。誰かに話したくなっても機会がないままに過ぎていく。 それは いつものことだから… いつもと同じ 夕飯はいらないよ 夫のひとことに胸の内がこおどりする いつもと同…

故郷の遊び場

子供の頃、たくさん遊んだ場所を 覚えていますか?神社やお墓が面白かった…とか 意外にちゃんとした公園より 怒られそうな場所で遊んだものです☺️ よく出来たおもちゃより 間に合わせのナニかのほうが 想像力を掻き立てます 故郷の秘密基地 ふるさとの秘密基…

八月と蝉と...

八月はいよいよ盛夏となり 逃げ場のないような暑い日が続きますが 陽射しの中に 地を這う熱っぽい風に 街路樹の枝ごと揺れる激しい葉擦れに 何かを感じます 遠い 遠い過去が 忘れないで下さい 忘れないで…… 蝉達の鳴き声に混じって 聞こえてくるような 八月 …

夏休み  お祭り  盆踊り

www.youtube.com 八月に入って夏休みは後半に突入します。 夏祭り、盆踊り、この夏は少しずつ元の状態に戻れて 楽しむことができました。 遊びに来ていた孫もそろそろ忙しくなる(笑) 夜店の宝石 盆踊りの夜 四歳の孫をとらえたのは夜店に並んだ宝石 裸電球が…