親友きいちゃんのこと
きいちゃんと知り合ったのは45年前でその頃の彼女は忙しさがピークに向かっていた。両親がビルを建て一階にスーパーマ―ケットを営業しきいちゃんは中心になって働いていた。数年後、両親は次々と亡くなり妹弟自分の三人姉弟だけになった。きいちゃんは両親の代わりになるしかなかった。妹は結婚して夫と共に会社を設立し彼女は様々な援助をした。弟は投資で失敗をし彼女は様々な責任を引き受けた。働いて働いて…気付けば老人になっている。かつていた恋人はどこかに消えて働いて働いている間に幾度か病気をし子供も産めなかった。
森前総理の発言
結婚もしないで子供も産まなかった女性に大事な国の税金を使えない。
これには流石に泣いた。…泣いたのは私です。きいちゃんは何も言わなかった。
心はやさしく
言葉は美しく
さもさものことでなく
私が想うのはあふれる慈悲のことです。